公開日: 2019.12.04 暮らし

吉田松陰やカール・ゴッチさんも眠る「南千住」パッとしないようで実は交通至便な駅だった!

東京都荒川区に南千住駅という駅があります。「千住」だと「北千住」が有名で人気の街です。それに比べて南千住は、パッとしないイメージを持たれていないかもしれません。何せこのあたりは江戸時代には小塚原という処刑場でした。
 
南千住の近くに「泪橋(なみだばし)」という地名がありますが、小塚原で処刑される家族と生き別れていた橋なのでそういう地名がついたとされています。
 
また泪橋付近は、マンガ「あしたのジョー」の舞台として描かれていた山谷(さんや)と呼ばれる日雇い労働者が多く住む地区でした。暴動もあったようです。そのくすんだイメージもなかなかぬぐえなかったと思います。都心に近い割には何となくパッとしない……ところが現在、南千住駅は超のつく交通至便な駅だったのです!
 
藤木俊明

執筆者:

執筆者:藤木俊明(ふじき としあき)

副業評論家

明治大学リバティアカデミー講師
ビジネスコンテンツ制作の有限会社ガーデンシティ・プランニングを28年間経営。その実績から明治大学リバティアカデミーでライティングの講師をつとめています。7年前から「ローリスク独立」の執筆活動をはじめ、副業・起業関連の記事を夕刊フジ、東洋経済などに寄稿しています。副業解禁時代を迎え、「収入の多角化」こそほんとうの働き方改革だと考えています。

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藤木俊明

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執筆者:藤木俊明(ふじき としあき)

副業評論家

明治大学リバティアカデミー講師
ビジネスコンテンツ制作の有限会社ガーデンシティ・プランニングを28年間経営。その実績から明治大学リバティアカデミーでライティングの講師をつとめています。7年前から「ローリスク独立」の執筆活動をはじめ、副業・起業関連の記事を夕刊フジ、東洋経済などに寄稿しています。副業解禁時代を迎え、「収入の多角化」こそほんとうの働き方改革だと考えています。

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つくばエクスプレスと上野東京ラインの開通パワー

従来のJR・東京メトロ日比谷線の路線に加えて、2005年につくばエクスプレスが開業しました。そしてまた、2015年JR上野東京ラインの開通により、東京駅、品川駅まで直通で行けるようにもなりました。
 
そして強調したいのが、「この3路線の駅がそれぞれ至近距離にある」ということなのです。同じ駅に乗り入れているのではなく、あくまでもバラバラなのですが、ほとんど向かい合っていて、1、2分で別の路線の駅に行けます。異例の乗り換え便利駅です。
 
加えて、「路線バスファン」の方に告げたいのが、南千住駅西口から東京駅まで直通の路線バスが運行していることです。けっこう時間はかかります(笑)。
 
また本数も少なく、東神田に行ってしまうものもあります。しかし、都内を遊覧するような気分になれるのはパスならでは。同じく東口からは上野松坂屋行、錦糸町行のバス便もあり、これも下町遊覧が楽しめそうですね。その他荒川区のコミュニティバスも運行しています。
 
さらに路面電車ファンのみなさんにも徒歩10分ぐらいで都電荒川線(東京さくらトラム)の始発駅、三ノ輪橋駅に近いことは朗報でしょう。王子や大塚、東池袋を経て早稲田方面に行ける便利さです。何と言っても車窓からそのまま下町観光ができます。
 

回向院にはカール・ゴッチさんのお墓

南千住駅は小塚原という刑場跡だと述べましたが、駅近くには回向院(※)というお寺があります。ここには、安政の大獄で獄死した吉田松陰や橋本左内らの墓があります。また、杉田玄白や前野良沢らがここで刑死者の腑分けに立会い、「解体新書」を翻訳したきっかけにしたとも言われています。
 
そして近年、プロフェッショナル・レスラーとして日本のプロレスや格闘技界に大きな影響を与えたカール・ゴッチさんの遺骨の一部が埋葬されました。日本を愛したゴッチさんの魂は南千住に眠っているのです。
 
東口のドナウ広場に出るとショッピングセンターやホームセンターが建ち並んで、買い物には便利です。しかし、この辺はもともと「汐入」という場所で、そもそも上杉家の家臣だった高田氏が開墾したエリアです。
 
1987年に出版された「東京迷走大図鑑」(早川光 著)には再開発直前の汐入エリアのことが書いてあり、当時は地平線が見える広大な原っぱだったとしています。しかし汐入はその後再開発され高層マンションに変わり、その地名は「汐入公園」などに残されているのみです。
 

風呂無し激安物件も散見

大手賃貸住宅のサイトで、南千住駅から徒歩圏15分以内のアパート、マンションのひと月当たりの家賃を調べてみました。そうすると、風呂無しの古い激安物件が多いことに驚きました。10㎡程度で3万円台の物件が散見されます。共同トイレも多いです。
 
(注)詳細な調査に基づくものではなく、あくまでも筆者の主観による感覚値であることをお断りしておきます。
 
■ワンルームと思われる賃貸物件
・18㎡程度 築年数が古くても良ければ6万円台(ひと月当たりの家賃:以下同)が中心。さすがにバストイレ付がほとんどです。
・30㎡程度 築年数が古くても良ければ7万円台が中心。
 
■ファミリー向けと思われる賃貸物件
・50~60㎡程度 築年数や建築形式により13~16万円台などとバラついています。新しいファミリー向けはやはりけっこうな価格帯ですね。
 

まとめ

南千住駅は実は都心から近く交通至便であることがわかりました。ショッピングセンターやホームセンター、高層マンションが建ち並ぶドナウ広場付近と、何とも昭和レトロな雰囲気がただようコツ通り付近のコントラストも味わい深いです。
 
そしてJRではそのまま東京駅や品川駅へ直通ですし、つくばエクスプレスでは浅草まで一駅。東京メトロ日比谷線では銀座や六本木、恵比寿までそのまま行けます。かつての少しダークな思い出を割り切れば、便利な駅としてもっと注目されてもいいのではないでしょうか?
 
※荒川区ホームページ「回向院」
 
執筆者:藤木俊明
副業評論家

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