最終更新日: 2019.01.10 公開日: 2018.03.24
暮らし

年収280万なのに「400万」と記載・・・うその記載って契約解除の火種!?

家を借りる際、申込書に職業や勤務先、年齢などを記入しますよね。この書類は審査の時の判断材料になります。

もし、申込書に年収や職種などを偽って記入した場合、マンションやアパートのオーナーから契約解除されることはあるのでしょうか。

Cさんの例をみてみましょう。
FINANCIAL FIELD編集部

日々の生活における、お金にまつわる消費者の疑問や不安に対する解決策や知識、金融業界の最新トレンドを、解りやすく毎日配信しております。お金に関するコンシェルジェを目指し、快適で、より良い生活のアイディアを提供します。

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石垣美帆

監修:

監修:石垣美帆(いしがき みほ)

弁護士

中央大学法科大学院卒業後、弁護士登録。原子力損害賠償紛争解決センターでの勤務経験を持つ。「幸せになるお手伝いをする」をモットーに日々邁進中。お客様のご相談を受けるに際し、「共感力」を大切にしています。

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石垣美帆

執筆者:

監修:石垣美帆(いしがき みほ)

弁護士

中央大学法科大学院卒業後、弁護士登録。原子力損害賠償紛争解決センターでの勤務経験を持つ。「幸せになるお手伝いをする」をモットーに日々邁進中。お客様のご相談を受けるに際し、「共感力」を大切にしています。

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不動産屋さんの指示で年収280万円なのに400万円と記入

Cさんは20歳のアパレルショップ店員です。千葉県の実家から都内の勤務先に通っていましたが、このたび引っ越し資金が貯まったので、都内に引っ越そうと考えています。
 
目を付けた物件は家賃7万円のワンルーム。月の手取りが15万円のCさんには少し値の張る物件でしたが、内装がきれいで駅からも近い点が気に入り、ここにしようと決めました。
 
不動産屋にて申込書を書いていると、不動産屋さんが言いました。
 
「年収280万円だとちょっと難しいかも。400万円って書いときな。」
 
Cさんはいいのかな?と思いましたが、言われるがままに年収を書き直しました。
 

一人暮らしは思った以上にお金がかかる!家賃の支払いが遅れるようになったCさん

その後、無事審査が通り、Cさんは目当てのマンションで暮らし始めました。しかし、ほっとしたのもつかの間。Cさんの生活はだんだん苦しくなっていきました。
 
Cさんの勤めるショップは若い子に人気のアパレルブランドです。店頭に立つ際はブランドイメージを守るために、身ぎれいにしなければいけません。毎月お店の新しい服を数着買い、さらに売れ残った服を買い取ることもありました。
 
引っ越す前もそのようにしていましたが、思った以上に月々の食費と光熱費がかかることを知り、Cさんは慌てました。
 
ファッション代は仕事を続けるためにも削ることができないし…Cさんがそれまでの生活を続けていると、家賃の支払いが遅れることが多くなってきました。
 

年収の虚偽が大家さんの知るところに!大目にみてくれると思ったのに…

ある日、大家さんがCさんの家のドアをたたきました。
 
「Cさん支払い厳しい?もしかして転職したりしました?」
 
Cさんはつい正直に話してしまいました。
 
「実は不動産屋さんの書類に年収400万円って書いたんですけど、本当は280万円くらいなんです。でも、来月からはちゃんと支払えると思うのでどうか住まわせてください。」
 
大家さんは言いました。
 
「それは、だめよ!うそを書いたらだめでしょ?悪いけどここには居させられないわ」
 
Cさんは本当のことを言えば、支払いの遅れを大目にみてもらえるんじゃないかという気持ちがあったので、絶望的な気持ちになりました。
 

Cさんは家を出なくてはいけないのでしょうか?東京桜橋法律事務所の石垣美帆弁護士にお伺いしました。

今回のケースですが、申込書の内容を水増ししただけでは罪にも、契約解除の理由にもなりません。
 
また、保証人の年収を水増しした場合でも、保証人は家主と直接保証契約していることとなるため、賃貸借契約者と家主との契約は別問題と捉えられます。
 
ただし、今回のケースのように滞納が続いている場合、家賃の滞納を理由に契約解除されることは十分に考えられます。
 
自分の年収を水増しして無理に審査を通過しても、今回のように家賃を払えなくなり滞納してしまう可能性が高いと思われます。水増し自体は解除理由にはなりませんが、水増しした結果として滞納してしまい、それが契約解除に繋がることはあるでしょう。
 
注)本ケースは皆さまの理解の一助となるようフィクションで書かれています。
 
Text:FINANCIAL FIELD編集部
監修:石垣 美帆(いしがき みほ)
弁護士
中央大学法科大学院卒業後、弁護士登録。原子力損害賠償紛争解決センターでの勤務経験を持つ。「幸せになるお手伝いをする」をモットーに日々邁進中。お客様のご相談を受けるに際し、「共感力」を大切にしています。



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