最終更新日: 2019.01.10 公開日: 2018.07.26
保険

日々の生活で精一杯!?それでもシングルマザーが保険に加入する時に注意したいこと(後編)

執筆者 : 新美昌也

前編では、医療保険加入のポイントについて解説しました。
 
後編では死亡保険加入のポイントについて解説します。
 
 
新美昌也

Text:

Text:新美昌也(にいみ まさや)

ファイナンシャル・プランナー。

ライフプラン・キャッシュフロー分析に基づいた家計相談を得意とする。法人営業をしていた経験から経営者からの相談が多い。教育資金、住宅購入、年金、資産運用、保険、離婚のお金などをテーマとしたセミナーや個別相談も多数実施している。教育資金をテーマにした講演は延べ800校以上の高校で実施。
また、保険や介護のお金に詳しいファイナンシャル・プランナーとしてテレビや新聞、雑誌の取材にも多数協力している。共著に「これで安心!入院・介護のお金」(技術評論社)がある。
http://fp-trc.com/

新美昌也

執筆者:

Text:新美昌也(にいみ まさや)

ファイナンシャル・プランナー。

ライフプラン・キャッシュフロー分析に基づいた家計相談を得意とする。法人営業をしていた経験から経営者からの相談が多い。教育資金、住宅購入、年金、資産運用、保険、離婚のお金などをテーマとしたセミナーや個別相談も多数実施している。教育資金をテーマにした講演は延べ800校以上の高校で実施。
また、保険や介護のお金に詳しいファイナンシャル・プランナーとしてテレビや新聞、雑誌の取材にも多数協力している。共著に「これで安心!入院・介護のお金」(技術評論社)がある。
http://fp-trc.com/

死亡保険加入のポイント

死亡保険には、保障期間の長さによって定期保険と終身保険があります。保障期間が長ければ、保険料は高くなります。シングルマザーの保険加入のポイントは、保険料がなるべく安く必要な保障を得る点にありますので、死亡保険は定期保険が良いでしょう。
 
定期保険は10年満期など短期のものから100歳までというように超長期のものまであります。
 
また、通常の定期保険は、保障期間中どの時点で死亡しても、契約時に決めた保険金額が支払われますが、毎年、一定の率で保険金額が減額する逓減定期保険などもあります。
 
シングルマザーが加入する保険としては、最低限、子どもが社会人になるまでを保障期間とする定期保険に加入すると良いでしょう。10年満期などの年満了だけではなく、22歳までなどの歳満了の設定も可能ですので知っておくと良いでしょう。
 
保障額をいくらにするかですが、遺された子どもが独立するまでに必要なお金(支出見込み額)から、入ってくるお金(収入見込み額)を差し引いて求めます。
 
支出見込み額の具体例としては、一般的に、遺族の生活費、子どもの教育費、子どもの結婚資金、住居費用、自分の葬儀費用などが考えられます。
 
収入見込み額の具体例としては、遺族年金などの公的保障や預貯金などが考えられます。特に遺族年金は、加入している年金制度が国民年金か厚生年金かで大きく受取額が異なりますので、おおよその受け取り額を知っておきましょう。
 

遺族年金の保障内容

例えば、シングルマザーが加入する年金が国民年金の場合、遺族基礎年金は「子ども」が受給できます。遺族基礎年金額は子どもの人数に応じて加算額が付きます。受給者が子ども1人の場合、基本額は年額約78万円です。子の加算額は、子どものみが受給する場合は2人目から加算対象となり、2人目の子どもの加算額は年額約22.4万円となっています。
 
シンブルマザーが加入する年金が厚生年金の場合、遺族厚生年金は遺族基礎年金に上乗せして支払われます。遺族厚生年金額は収入により異なります。
 
金額の目安は、平成15年4月以降の勤務期間の長い人は、入社してから今までの年収(月給+賞与)÷12カ月×1.23で求めることができます。厚生年金への加入期間が25年(300月)未満の加入者は300月として計算されます。
 
このように厚生年金の保障は厚いので、できたら厚生年金に加入したいところです。パートでも一定の条件を満たせば厚生年金に加入できます。
 
なお、遺族年金の「子ども」とは、18歳到達年度の末尾まで(1、2級の障害のある場合は20歳未満)にある子をいいます。遺族年金を受け取るには生計維持関係なども必要です。
仮に、元夫から養育費を子どもが受け取っている場合、生計維持関係にあるといえますので、元夫が厚生年金加入中に死亡した場合は、子どもが遺族厚生年金の受給者になれる可能性があります。
 

受取人を未成年の子どもにするデメリット

死亡保険などの受取人を、未成年の子どもにしているケースは多いと思います。この場合、シングルマザーが死亡した時、保険金を請求するときに手続きが面倒になり、迅速に保険金が支払われない可能性があります。
 
親権者の死亡等のため未成年者に対し親権を行う者がない場合に、家庭裁判所は、未成年者、未成年者の親族、そのほかの利害関係などの申し立てにより、未成年後見人を選任します。
 
未成年後見人とは、未成年者(未成年被後見人)の法定代理人であり、未成年者の監護養育、財産管理、契約等の法律行為などを行います。つまり、保険金を受け取るには、未成年後見人による保険金の請求が必要になります。
 
そこで、保険金の請求を迅速に行うため、シングルマザーの母親等にしておくという手もあります。受取人の変更は簡単にできます。
 

シングルマザーに借金が多い場合も死亡保険は必要

借金も相続財産ですので、子どもが借金を相続します。これを避けるには、相続開始後3カ月以内に相続放棄をする必要があります。
 
生命保険金は受取人固有の財産ですので、相続放棄をしても受け取ることができます。相続放棄をすれば、保険金から借金を返す必要もありません。
 
多額の借金のあるシングルマザーはこのことを親や子どもに伝えておきましょう。
 
※2018/7/27 タイトルを修正させていただきました。
 
Text:新美 昌也(にいみ まさや)
ファイナンシャル・プランナー。

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