更新日: 2020.03.17 貯金

大学4年生・社会人1年生の貯蓄事情は?意外と貯金している人も

執筆者 : FINANCIAL FIELD編集部

大学4年生・社会人1年生の貯蓄事情は?意外と貯金している人も
日本学生支援機構の平成28年度学生生活調査(※1)によると、大学(昼間部)のアルバイト従事者は83.6%で、年間平均のアルバイトによる収入は35.6万円です。
 
アルバイトしたお金で欲しいものを買ったり、旅行に行ったり、学費の足しにしているのではないでしょうか。では、大学生はいったいどのくらい貯金しているのでしょうか。また、社会人になって毎月の収入を得るようになったら、ちゃんと貯金してるのでしょうか。
 
GMOあおぞらネット銀行株式会社は、大学4年生500名と社会人1年生500名の計1000名を対象に、「貯蓄事情」と「銀行選び」に関する調査を実施しました(※2)。それでは結果を見てみましょう。
 
FINANCIAL FIELD編集部

執筆者:FINANCIAL FIELD編集部(ふぁいなんしゃるふぃーるど へんしゅうぶ)

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貯蓄額は大学4年生で10万円~30万円未満、社会人1年生で100万円~300万円未満が最も多い

現在の貯蓄額を聞いたところ、大学4年生では「10万円~30万円未満」(23.4%)が最も多く、次いで「3万円未満」(15.8%)、「5万円~10万円未満」(12.8%)が続きました。
 
社会人1年生では「100万円~300万円未満」(20.0%)、「50万円~100万円未満」(15.8%)と、結構な額の貯蓄をしている人がいる一方で、「0円(貯蓄はない)」(13.2%)という人は大学4年生(8.8%)より多く、貯蓄額にばらつきが見られました。
 
貯蓄をしている人に、貯蓄をしている理由を聞いたところ、大学4年生では、1位「旅行資金のため」(33.8%)、2位「収入が途絶えた時のため」(30.3%)、3位「病気など万が一の時の備えのため」(20.8%)となりました。
 
社会人1年生では、1位「収入が途絶えた時のため」(39.6%)、2位「老後の生活資金のため」(34.6%)、3位「病気など万が一の時の備えのため」(34.1%)でした。社会人は、どちらかというと遊びのためよりは、もしもの時の備えに貯蓄をしていることがわかりました。

5人に1人がネット銀行の口座を持つ。メリットを調べて選ぶ

全ての回答者に、どの銀行の口座を持っているか聞いたところ、大学4年生と社会人1年生いずれも順位は同じで、1位「ゆうちょ銀行」、2位「地方銀行」、3位「都市銀行」、4位「ネット銀行」でした。5人に1人がネット銀行の口座を持っていると回答しました。
 
利用している銀行を選んだのは、大学4年生では、「家族が使っていたから」が主な理由でした。
 
「ネット銀行」については、1位「オンラインバンキングサービスが使いやすいから」(30.1%)、2位「キャンペーンが充実しているから」(22.6%)、3位「取引手数料がお得だから」(19.4%)という理由であり、利便性や手数料の安さなどのメリットを見て選んでいる人が多いことがわかりました。
 
社会人1年生の場合、「都市銀行」については「勤務先の指定だから」(35.1%)、「ネット銀行」では「取引手数料がお得だから」(31.7%)が1位となりました。

口座手数料がかかったり振込手数料を値上げしたら、その銀行の利用をやめる人が半数

銀行を選ぶ際には、預金金利が少しでも高かったり、手数料が安かったりすることを重視する人もいるのではないでしょうか。そこで、各種手数料についての意見を聞いてみました。
 
今後、日本でも欧米のように口座維持手数料がかかるようになるかもしれないという話題を見聞きしたことがあるか聞いたところ、「見聞きしたことがある」と回答した人は、大学4年生では48.0%、社会人1年生では46.6%でした。
 
もし、メインで利用している銀行が口座維持手数料を導入した場合、その銀行の利用をやめると思うか聞いたところ、「やめると思う」と回答した人は、大学4年生では58.6%、社会人1年生では57.4%で、6割弱の人が口座維持手数料に抵抗感があるようです。 
 
また、メインで利用している銀行が振込手数料を値上げした場合、その銀行の利用をやめると思うか聞いたところ、大学4年生では50.4%、社会人1年生では48.8%が「やめると思う」と回答しました。
 
今は預金していても金利がほとんどつきません。手数料ばかりとられていては、銀行に預けている意味が感じられません。若い人でも金利が比較的高く、手数料が安い銀行を選びたいようですね。
 
出典
※1:独立行政法人日本学生支援機構「平成28年度学生生活調査」
※GMOあおぞらネット銀行株式会社「マネーに関する調査」
 
執筆者:FINANCIAL FIELD編集部


 

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