最終更新日: 2019.01.08 公開日: 2017.08.09
家計

〈家庭でできるマネー教育〉 ③お年玉から学ぶお金の管理、お年玉はいくらもらってる?どう使う?

執筆者 : 黒澤佳子

大人なら、「収入」「支出」「貯蓄」の概念がわかりますが、子供はどうでしょう?
お小遣いの範囲でやりくりをする中には、なかなか「貯蓄」にまで行きつくことは少ないのですが、子供には「お年玉」という素晴らしい臨時収入があります。
金融広報中央委員会「子供のくらしとお金に関する調査(第3回)」(2015年度)によると、お年玉はほとんどの子供がもらっており、総額は1万円から5万円と幅があります。
お年玉では、日ごろは高額で手が届かないものが買えたり、銀行に預けて貯金をつくったりすることができます。
お年玉にまつわるマネー教育を考えてみましょう。

 
黒澤佳子

Text:

Text:黒澤佳子(くろさわよしこ)

CFP(R)認定者、中小企業診断士

システム監査技術者、不正検査士(CFE)
アットハーモニーマネジメントオフィス代表
栃木県出身。横浜国立大学卒業後、銀行、IT企業、監査法人を経て独立。個別相談、セミナー講師、本やコラムの執筆等を行う。
毎日小学生と高校生の子育てに七転八倒しながら、明日の子供たちが希望を持って暮らせる社会の実現を願い、金融経済教育に取り組んでいる。
また女性が自分らしく希望を持って生きられるよう、女性起業家支援を中心に経営サポートを行っている。
大学では会計、マーケティング、経営、経済等のビジネスの基本科目の講義を担当。
https://www.atharmony-office.jp/

黒澤佳子

執筆者:

Text:黒澤佳子(くろさわよしこ)

CFP(R)認定者、中小企業診断士

システム監査技術者、不正検査士(CFE)
アットハーモニーマネジメントオフィス代表
栃木県出身。横浜国立大学卒業後、銀行、IT企業、監査法人を経て独立。個別相談、セミナー講師、本やコラムの執筆等を行う。
毎日小学生と高校生の子育てに七転八倒しながら、明日の子供たちが希望を持って暮らせる社会の実現を願い、金融経済教育に取り組んでいる。
また女性が自分らしく希望を持って生きられるよう、女性起業家支援を中心に経営サポートを行っている。
大学では会計、マーケティング、経営、経済等のビジネスの基本科目の講義を担当。
https://www.atharmony-office.jp/

お年玉、子供たちはいくらもらっているの?

 

お年玉をもらう相手は、「祖父母」が最も多く、「親戚」「親」と続きます。

昔は、祖父母だけでなく、お正月にしか会えないような親類など、多方面からちょっとずつお年玉をもらい、総額2万円を超えたときは嬉しかったものです。

最近のお年玉事情はどうなのでしょう?

小学生低学年では「1万円くらい」が24.0%、「2万円くらい」が16.1%です。また「3万円より多い」が15.5%います。

中学年では「1万円~2万円」が30.5%、「2万円~3万円」が21.3%、「3万円~4万円」が16.6%となり、高学年では同様に「1万円~5万円」までで74.2%を占め、「5万円以上」も8.8%となっています。

中学生と高校生では「1万円~7万円」が8割近くを占めるようになり、「7万円以上」も5%超います。

物価は上がっていませんが、お年玉の相場はずいぶん上がっているようです。

 

お年玉は、いくらあげる?

 

「お年玉」をあげる側になってみると、あげる金額に悩みます。

うちの親族では、小学生2千円、中学生3千円、高校生5千円と、なんとなく決まっていました。この決め方は、子供側から見て不公平感をなくしたもので、兄弟間で多い少ないで揉めないように考慮しています。「あなたは小学生だから、高校生になるとたくさんもらえるのよ」という具合です。

ただし、あげる側からすると、兄弟の多い家庭への出費はかさみ、一人っ子家庭はちょっと損!? かもしれません。

今は核家族化が進んでいる影響か、子供からすると、お年玉をくれる人の数が減っているように思います。一方で、少子化の影響か、一人当たりのもらえる金額は増えているのかもしれません。たまにしか会えないからと、祖父母が小さな孫に1万円札の入ったポチ袋を渡すことも珍しくないように思います。

1万円札の価値がまだわからない子供に大きなお金をあげるということは、結局は親が管理してあげることになるのでしょう。

息子が3歳のころ、私の父が、500円玉が10枚入った袋と、1万円札が1枚入った袋を見せて、「好きな方をあげるよ」といいました。息子は迷わず、500円玉が10枚入った袋を選び、「いっぱいもらった!」と大喜びしたのでした。父は「お年『玉』だから」と笑っていました。

お年玉の金額は、多くても少なくても金銭感覚を養ういい機会になります。

 

お年玉の使い道は?欲しいものを買う?それとも貯める?

 

もらったお年玉の使い道はというと、小学生では「銀行や郵便局などに貯蓄(預金や貯金)する」が最も多く、次いで「家の人に渡す」となっています。つまり「貯める」わけです。

中学生・高校生では、「貯める」回答も多いのですが、「おこづかいとして管理し、不足する部分にあてる」の方が多くなります。

小学生も中・高校生も、自分の貯蓄は4~5割が「ある」と回答しており、「あるようだが、家の人が管理しているのでよくわからない」も2~3割います。

貯金箱の中にはいくらあるかわかっていても、銀行などに預けている場合は、自分の貯蓄がいったいいくらあるかは知らない、家の人が管理していてわからないということが多いようです。

我が家のことをお話すると、ある日、娘のお小遣い帳を見たら、一つ一つの支出は細かく書かれていて、レシートまできちっと貼ってありましたが、残高欄を見ると「いっぱい」と書かれていました。

臨時収入もきちっと書かれていたのですが、臨時収入後の残高は「とてもいっぱい」となっていました。足し算引き算ができる年齢なのに、なぜ?と思ったら、貯金箱にあるお金や銀行にあるお金の扱いに困ったのだそうです。

貯金箱のお金は残高がわかるけど、それをお小遣い帳にいれるべきかに悩み、また、銀行には自分のお金がいくらあるのか、お母さんに聞いても教えてもらえなかったから、だとか。

確かに私は、子供に通帳を見せたことがありませんでした。使ってしまうリスクはありますが、自分管理の口座を1つ持って、銀行にお金を預けるとき、お金を引き出すとき、一緒にやってみるのもよい勉強になるでしょう。