更新日: 2019.01.08 その他資産運用

資産運用もダイエットも短期間で効果を出す短距離走というよりはマラソンです

執筆者 : 柴沼直美

資産運用もダイエットも短期間で効果を出す短距離走というよりはマラソンです

ダイエット方法にはたくさんの方法がありますが、時代やマーケティングの仕方によって流行り廃りがあります。名前の売れたタレントのビフォーVSアフターを取り上げた番組などで「これを食べて痩せた」というコメントがあると、その食べ物や商品がいっせいに大規模なプロモーションとともに市場に投入され、これぞ究極の方法であるかのように試される方も多いと思います。資産運用も、「何も知らない私がFXでいくら稼ぎました」と言われると、こぞって試してみる。誰もが「今度こそは」と思って取り組むダイエットや資産運用ですが、いずれも『バック・トゥ・ザ・ベイシック(基本に立ち戻る)』について認識することの重要性を今回はお伝えしたいと思います。

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柴沼直美

Text:柴沼直美(しばぬま なおみ)

CFP(R)認定者

大学を卒業後、保険営業に従事したのち渡米。MBAを修得後、外資系金融機関にて企業分析・運用に従事。出産・介護を機に現職。3人の子育てから教育費の捻出・方法・留学まで助言経験豊富。老後問題では、成年後見人・介護施設選び・相続発生時の手続きについてもアドバイス経験多数。現在は、FP業務と教育機関での講師業を行う。2017年6月より2018年5月まで日本FP協会広報スタッフ
http://www.caripri.com

 

流行っているには理由があることを理解しましょう

 

例えば最近はやっている方法の1つに糖質制限ダイエットがあります。筆者も一部この方法を採用しました。糖質の量だけを制限する方法なので、従来のカロリー制限と違って満腹感が得られず挫折ということもなく3カ月採用しました。実際、ストレスを感じることなく体重を落とすことができ、達成感とモチベーションが維持できていい経験だったと思っています。でもこの方法が永遠にベストではない場合もあります。運用と同じです。

筆者の場合は、ある程度体重が落ちた後、落ちるスピードが徐々に緩慢になってきました。理由は、糖質の量だけを制限するため、時にカロリーやタンパク質がかなり超過していました。自分のカラダの動きから感じたことですが、「過ぎたるは及ばざるが如し」で何かを制限すれば、何かで帳尻を合わせようと過剰に摂取してしまったようです。糖質制限ダイエットは、最初のスパート時期には威力を発揮しましたが、これからの長い人生をずっとこの方法で過ごしていくのは筆者には難しいと思いました。支持されるには理由があります。手軽なわりに即効性が高いためダイエットというマラソンでいいスタートが切れたという理由で、多くの人と同様、この方法には感謝しています。
資産運用も同様で、例えば「新興国の成長力が著しい」といって、投資資金を過度に新興国資産に投入したまま放置しておくことは現実的ではないのです。新興国相場が終わったときに取引量が急減し、うまく売り抜けられなくなって、結局獲得した収益を全部吐き出すことになってしまうからです。

 

勝負に出るときは必ずバランスタイプに戻すことを意識

 

ダイエットも資産運用も、大きく支持されている方法や旬なストラテジーに乗ったほうがいい時が必ずあります。支持されるにはそれなりの理由がありますから、そのおいしいところは残さずいただきましょう。

気を付けなければいけないのは、ダイエットにせよ、資産運用にせよ3カ月限定で効果を出すという短距離というよりマラソンです。長くストレスなく、少しずつ効果を積み上げていくには、どこかで基本に立ち返るタイミングを探る必要があります。ダイエットならば昔からの、五大栄養素に基づいた食生活と運動、資産運用ならば時間と資産の分散投資。スムーズに着陸することは、スタート時の瞬発力よりも難しいものです。

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