更新日: 2019.01.07 その他資産運用

〈柴沼投資塾〉時事ネタ編⑤。為替が動かないのはどうして?

執筆者 : 柴沼直美

〈柴沼投資塾〉時事ネタ編⑤。為替が動かないのはどうして?
最近のクライアントからの質問でもっとも多いのは、「米国は利上げをする用意があると言っているのに、どうして為替が動かないの?」というものです。確かに最近のドル円は110~112円で推移しており、2016年末の米トランプ新大統領が決まったときの大幅な円安への動きは感じられません。教科書的には、金利が高い方の通貨が選好されるので、これから金利が上がる米ドルのほうが魅力的で、超低金利政策を継続している日本円から資金が流出するはずです。つまりドル高円安になってしかるべきなのに、寧ろ最近2017年6月現在、110円をも突破するような円高です。この謎を考えてみましょう。

【PR】基礎から学べる投資学習動画が無料公開中!

【PR】バフェッサ(世界一の投資家バフェット流の投資知識が学べる!)

投資の達人になる投資講座

おすすめポイント

・生徒数日本一の投資スクールが監修
・今なら約5万円の特典を完全無料で提供中!
・新NISAを有効活用したい人におすすめ
・未経験者でも分かるように図解で解説

柴沼直美

Text:柴沼直美(しばぬま なおみ)

CFP(R)認定者

大学を卒業後、保険営業に従事したのち渡米。MBAを修得後、外資系金融機関にて企業分析・運用に従事。出産・介護を機に現職。3人の子育てから教育費の捻出・方法・留学まで助言経験豊富。老後問題では、成年後見人・介護施設選び・相続発生時の手続きについてもアドバイス経験多数。現在は、FP業務と教育機関での講師業を行う。2017年6月より2018年5月まで日本FP協会広報スタッフ
http://www.caripri.com

結論:110円を突破したので次の抵抗線に向けて

上記の3つの理由から、ドル円が動き辛く(ドル高円安が進み辛く)なっています。最近のチャートを確認してみると、6月には200日移動平均線の下限110円40銭台、所謂心理的な節目とも言われますが、その110円を割り込みました。そこで次の下値抵抗線を探してみると、4月につけた年初来安値108円となり、ここが当面のメドになりそうです。あまり考えたくはないですが、108円をさらに突破したときは次の下値メドを探すとチャート上では105円になります。
 
もっとも、これはあくまで短期的な話であることを付け加えておきます。急激に円高が進行すれば、例えば商社による資金決済や生命保険会社などの金融機関による外債運用でのドル買い需要が発生しますので中長期的でのドル高円安トレンド基調に変化はありません。ですが、短期間(6カ月以内を指します)で考えた場合は少し波乱が起こりそうですね。大事なのは、短期でのアップダウンの幅はどうしても大きくなりがちですが、そういったブレを冷静な目でとらえ、長期的なトレンド、みなさんの投資の時間軸をあわせて考えて投資行動を決定することが大切です。

【PR】基礎から学べる投資学習動画が無料公開中!

【PR】バフェッサ(世界一の投資家バフェット流の投資知識が学べる!)

投資の達人になる投資講座

おすすめポイント

・生徒数日本一の投資スクールが監修
・今なら約5万円の特典を完全無料で提供中!
・新NISAを有効活用したい人におすすめ
・未経験者でも分かるように図解で解説

ライターさん募集