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Text:柴沼直美(しばぬま なおみ)
CFP(R)認定者
大学を卒業後、保険営業に従事したのち渡米。MBAを修得後、外資系金融機関にて企業分析・運用に従事。出産・介護を機に現職。3人の子育てから教育費の捻出・方法・留学まで助言経験豊富。老後問題では、成年後見人・介護施設選び・相続発生時の手続きについてもアドバイス経験多数。現在は、FP業務と教育機関での講師業を行う。2017年6月より2018年5月まで日本FP協会広報スタッフ
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結論:110円を突破したので次の抵抗線に向けて
上記の3つの理由から、ドル円が動き辛く(ドル高円安が進み辛く)なっています。最近のチャートを確認してみると、6月には200日移動平均線の下限110円40銭台、所謂心理的な節目とも言われますが、その110円を割り込みました。そこで次の下値抵抗線を探してみると、4月につけた年初来安値108円となり、ここが当面のメドになりそうです。あまり考えたくはないですが、108円をさらに突破したときは次の下値メドを探すとチャート上では105円になります。
もっとも、これはあくまで短期的な話であることを付け加えておきます。急激に円高が進行すれば、例えば商社による資金決済や生命保険会社などの金融機関による外債運用でのドル買い需要が発生しますので中長期的でのドル高円安トレンド基調に変化はありません。ですが、短期間(6カ月以内を指します)で考えた場合は少し波乱が起こりそうですね。大事なのは、短期でのアップダウンの幅はどうしても大きくなりがちですが、そういったブレを冷静な目でとらえ、長期的なトレンド、みなさんの投資の時間軸をあわせて考えて投資行動を決定することが大切です。
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