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執筆者:柴沼直美(しばぬま なおみ)
CFP(R)認定者
大学を卒業後、保険営業に従事したのち渡米。MBAを修得後、外資系金融機関にて企業分析・運用に従事。出産・介護を機に現職。3人の子育てから教育費の捻出・方法・留学まで助言経験豊富。老後問題では、成年後見人・介護施設選び・相続発生時の手続きについてもアドバイス経験多数。現在は、FP業務と教育機関での講師業を行う。2017年6月より2018年5月まで日本FP協会広報スタッフ
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目次
NISAとの共通点は、どちらも長期間で考えてお得感がより実感できる
さてここで、以前にご紹介したNISAとの共通点を整理しましょう。NISAは年間120万円までの投資元本に対する運用益について税金がかからないという制度でしたが、運用益が非課税になるという点は同じです。
NISAの場合は5年目で、継続するのかそれとも一般口座に移すのかという選択肢がありましたが、iDeCoの場合は選択の余地はなく60歳までの長期継続になります。その分、運用益非課税のメリットはより大きく享受できることになります。
60歳まで途中でやめることができない点がiDeCoの注意点
iDeCoの最大のメリットは、税金がかからないという点でしたが、デメリットはというと60歳までやめることが原則できないということです。脱退の要件は、60歳未満であること、確定拠出年金の障害給付金を受け取っていないこと、通算の拠出期間が1か月以上3年以下であることまたは管理資産の額が50万円以下であることなど、さまざまな条件がありますが、これらをすべて満たす必要がありますので基本的にできないと考えた方がよいです。つまり一度進んだら、積み立てに向かって前進するしかない、というイメージです。
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NISAもiDeCoもチョロ勝ち商品を狙うようにするのがポイント
以前にご紹介したNISAも同様ですが、iDeCoの場合もある程度の長期間での運用になりますので、どんな商品に投資をすればよいか迷ってしまうと思います。この点については、また詳しく触れたいと思いますが、ポイントとしては、NISAは5年間、iDeCoは人によってかわりますが、60歳までという長期間なので、一時的に大きく収益を上げるというのではなくて、少しずつチョロチョロと収益を積み上げていくような運用スタイルがいいでしょう。