更新日: 2019.08.07 その他資産運用

<柴沼投資塾>少額インデクス投資入門。普通預金で眠らせているお金をどうすればいいか?

執筆者 : 柴沼直美

例えば、この原稿を書いているのは2017年春ですが、以前にも2017年前半の相場展望ということで予想した通り、春先以降、株式相場は下降曲線を描いています。この状態で、いったい何に投資すればいいかわからないですよね。わからない時は、マーケットニュートラル(中立)が原則です。世の中には今やたくさんの投資対象があります。だからといって複雑なものやキャンペーン商品に乗せられてしまうと、「どうしてこの値動きになったのか」がわからなくなるために、売ればいいのか、買い増しをすればいいのか対策も立てられません。「おかねの運用」のポイントの1つは、運用は投資商品を購入したときがスタートで、それをどのように管理していくかというところがより重要になってくるということ。自分で管理できそうにないものには安易に手を出さないようにしましょう。比較的情報がはいってくる、日本株のインデクスファンドにから始めてみるのはいかがでしょう。日本株のインデクスファンドは、日経225やTOPIXと同じような値動きになるように設計されたファンドのことをいいます。日経225やTOPIXが上がったとか下がったとかいうニュースは必ず一日1回は耳にすることですから、比較的馴染みやすいと思います。もう一つ、このタイプのファンドには手数料が安いという魅力があります。複雑な商品は購入時手数料で3%を超えるもの、保有している限り日々控除される手数料(信託報酬)で2%程度のものがたくさんあります。これに対して、インデクスファンドは購入時手数料で1%前後、信託報酬も1%を下回りますから、長い目で考えれば、大きな差が生じます。
はじめてみればわかることはたくさんあります。言い換えれば、はじめてみなければわからないことがたくさんあります。「わからない」「不安」だからといって先延ばしにせず、ぜひ、1歩踏み出してください。意外と「投資」ができることに驚かれると思います。